[わたしはこれで左遷した]実録、遅刻事件[ブラック上司]

2011年。

ここは地獄だった

これからお話するのは
安定した技術職から
激務の営業職に異動したときの話。

・はじめての営業職。

はじめての異動!
不安と期待で胸いっぱいのオレは
1日目からむちゃくちゃ叱られてた。

え、なんで?

たとえるなら。
通りすがりにいきなり顔面にパンチされて何が起きたのか理解するまでタイムラグがある感じ。

・福井の分譲マンション事情

そこは分譲マンション販売の部門だったんだけど。

福井県で分譲マンションを売るってことはどうやら難しいことらしい。

ほんの1,2kmくらい市街中心地から離れるだけで、1000万円で土地も家も持てるような土地柄なんだよね。

「誰がこんなせまいマンションに住むんだ?」
「エレベーター?それ、毎日使うの?(笑)」
「修繕積立費?なにそれ?」
「立体駐車場って不便すぎ。しかも金取るの!?」

みたいな。

やはりというか当時、売れ行きはかんばしくなかったみたいで、上司や役員、社長の表情はだいたい厳しかった。

すると朝礼で飛び交う怒号、叱りの数々。

「今日はアポ2件、這ってでも取ってきます!」

といった宣言の数々と

「アホ抜かせ、5件は取る言わんでどうするんや!」

との上司の叱責。

……初日からとんでもない洗礼を見ちゃったよ。

そんな朝礼にビビりながらも初日はひととおりの説明をしてもらったり、外回りを一緒にやらせてもらったよ。覚えることたくさんだね。

時間はすぐに経って、夜7時すぎ。

「あとは、できることはありますか」
「今日はまだ1日目やしな、まぁ、はよ帰ってええぞ」

え、1時間残業で「まぁ」「はよ」なの?これで早いの?

案の定、翌日以降は1時間~2時間の残業が「最低ライン」だと知ったのだ。

・なかでもいちばんキツかったこと

何がキツいって、上司の存在だよね。

なかでも面食らったのは、営業顧問という60歳くらいのじーちゃんだ。

なんというか、もう、とにかく昭和、昭和、昭和脳。服装も昭和なら、考え方も昭和!

「お前は新入りやろ。朝7時に来て町内の掃除して回りなさい」
「こんな時間に帰れると思うとるんか?ええか、成約取れるまで帰ってくるなよ?」

営業顧問は、昔はトップ営業マンでブイブイ言わせていたらしい。

そんな時代背景があるのか、1に気合、2に気合である。

二言目には「なにを言うとるんや!」からはじまる説教。はじまったら最後、直立不動で話を聞かなきゃいけない。5分の日もあれば40分の日もある。

いまならすこしは、なぜそのように言ったのか理解できるような気がするけど(2%くらい)、それでも人生のほとんどを平成で生きてきたオレには「ムリなものはムリ」だった。

・飛び込み営業してる時間がいちばん幸せだった

朝礼でも説教、終礼でも説教
説教、説教、せっきょう!!!

毎日、会社から逃げ出すように外回りをしていた。

外回りといっても、飛び込み営業が98%だ。

ゼンリンの地図をコピーして印刷して、
セロテープで留める。

断られた家庭はピンク色に塗り潰し、
反応が得られたところは緑色に塗ってから、
日報にどんな反応があって、
どう見込み客に繋げられそうかを書き込む。

毎日50件~70件ほど飛び込んでたかな。
最初は断られるのは辛かったけど、
それもすぐに慣れた。

断られるのが当たり前だからね。

脳死状態で飛び込み、飛び込みしてたね。
で、たまに公園とかで手帳を広げて
途中経過をメモしていくのさ。

(いまならもっと来場してもらえるような
工夫ができたなあと反省してる)

で、100件に1件でも反応があればいい方なんだけど
来場を約束してくれたときは嬉しかったなあ。

だけど、犬が門番してるお家はキツかった。
人懐っこい犬と番犬の2種類がいるのがよくわかったよ。
いまなら配達員の気持ちもよくわかる。

・おそうじ好きになりました 虫平気になりました

次にしあわせだったのは
販売してる分譲マンションの清掃だね。

汚れやすいベランダ清掃が主だったんだけど、
まあ背の高いタワーマンションだからか?

クモがめっちゃ飛来してくるみたいで、
数がハンパじゃなく多いんだよね。

天井にも、壁にも、クモのまゆ?
がびっしり張り付いてて。
それをホースやデッキブラシで
根気よく落としていくの。

最初はきもち悪くて、毎日サブイボ立ててた。
けど、毎日掃除しているうちにだんだん慣れていって
ある時期を過ぎるとクモとお友達になれるんよ。

「お、このマユはデカイなー、出てこーい!」

ってね。

まあ最後は排水口に流すんだけど。

もうアタマおかしいでしょこれ。

・異動のきっかけは「遅刻事件」

そんなある日のこと

寝坊した。

でもだいじょうぶ。

鬼の顧問はいつも8時40分か45分に来るから
いまからでもまだ間に合うはず!

必死に自転車をこいで
8:30に営業所に着いた!

(オーケー、朝礼まで15分もある)

が。

そこではち合わせたのだ。顧問と。
運が良いのか悪いのか?
顧問は今日に限って早起きだった。

「お前なんでいま来たんや?」
「すみません、寝坊をしてしまいました・・・」
あ゛ぁ!?やる気ないなら来んでいいぞ、帰れ!

朝からよくそんな血管ブチ切れそうな怒り方ができるな。
……なんて考える余裕もなく。

自分自身カッとアタマに血が上るのがわかった。
オレはおもむろに

「そうですか、帰ります」

と帰った。

なぜ1つ返事で帰ったか?

 思うところがクソあったから。

なぜその場で反論しなかったか?

 実際、やる気なんて無かったから。

帰った。
帰って、家でネットした。

翌日も衝突した

朝早くに出社して、
いつもの町内清掃や室内清掃を終えたところで、顧問が出社。

「おはようございます」
「なんで昨日ああ言ったか、意味は分かったか」
「わかりません」
「そうか。じゃ帰れ。分かるまで出てくるな!」
「はい。指示に従います」

……オレは帰った。

そのまた翌日も

「おはようございます」
「なんでお前がおるんや?」
「仕事だからです」
「分かるまで出てくるなって言ったやろ」
「そうですか。では従います」

帰った。

……こんなやり取りが、5日は続いた。

6日目。運命の日

社長から呼び出しが掛かった。

もちろん、社長は
「渡辺が出社拒否している」
という認識だった。

「は?わたしは指示に従っただけです」

オレは折れるつもりはなかった。
社長に、ひと通りのことを話した。

だけど社長は基本的に顧問の肩を持つ。
当たり前だ。

「1室しか成約してねぇペーペーが顧問に逆らってる」
図式にしか見えないからな。

だけど、社長は顧問の早朝出社の指示を、
肯定も否定もしなかった。
その件に触れたら不利に働くとでも思ったのかはわからん。

ただ

「あんたもうコールセンターへ行きなさい」

と言われ、
オレは“即座に”荷物をまとめてコールセンターへ異動となった……。

ちなみに、このとき自宅に戻ったことを

欠勤扱いにしようとしたが

「指示に従っただけです。自宅待機の命令です」

と完全否定して、その場は収まった。
(ちゃんと出勤扱いで給料が入ってたよ)

……即日移ったコールセンターでは
暖かく迎えてくれたことは、プロフィール記事でも書いたとおり。

これが、わたしの左遷の記録です。


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わたなべりょうへい

貯金はぜんぶ仮想通貨になりました。 2018年で資産500万円→資産1億円を達成するはずでしたが-200万円で決着しました。相場が悪すぎた。 2019年で優良案件を「ネット上」ではなく「人と会って」見つけ続けます。それで将来のお金の心配を無くします。だからあなたもLINE@登録をよろしくね!→LINE@に登録する