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・博多で激安ホテルを探した結果……
2016/12/07、イチョウの葉がすべて落ちきって今年も終わりを告げるころ、自分はとある用件で急遽博多へ行くことを決めた。
そのため、博多駅周辺でホテルを取ることにした。
→[思い立ったが吉日]思いつきで博多へ移住を決めてみた[アパート激安]
いつもなら宿泊の相場的にも5000円前後のビジネスホテルを利用するところなんだけど、これから無職になる自分(現在最終出勤日を終えて有休消化中)としてはお金はできるかぎり節約したい!
だからこそ広島博多間、往復5000円の格安バス利用にしたし、ホテルもぶっちぎりの最安値で選ぶこととした。
・最安値を狙うと、カプセルホテルかドミトリーの2択。
適当に検索してヒットした楽天やじゃらんで見てみたところ、最安値としては2件ヒット。どちらも博多駅近辺で1人1泊あたり税込2500円。これは安い!
で、これが何かというと[カプセルホテル]と[ドミトリー]だ。どちらも、まっとうな個室など与えてはくれない激安宿泊施設である。
・保守的な考えは捨てろ!
両者を比較すると、この2択なら、最近できたらしいキレイそうなカプセルホテル一択でしょ!清潔感もありとても魅力的だ。
……と、思っていた時期が僕にもありました。
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こ、ここはあえてドミトリーにしてみようかな?
ドミトリーといえばそう、一言で表すなら「国際交流の場」だ。
宿泊者レビューを見ても、やれ異人さんと仲良くなれただとかアットホームだとか書かれている。
無職の国際交流!すてきじゃないか。それに、内向的な自分としては見識を広げるよい機会だ。
せっかく無職になるのだ。いままでしなかったことをしようじゃないかァ!
いや~我ながら仕事を辞めると決めてから考え方が変わったよホント。……と言いたいところだけど、予約確定ボタン押すまで丸一日悩んだからね。大きな決断しました。
なお一番不安な点としては、じぶんは英語がまっったくできないということ!!
選んだ宿は「福岡バックパッカーズホステル」。
名前からして難易度が高そうだ。バックパッカー以外お断り、なんてことはもちろんないのだけど、英語の全くできない自分は「ハロー・バイバイ」以外の言葉が出るのかはなはだ不安であった。
それに広島→福岡なんて宿泊者のなかでいちばんの最短距離なのではないだろうか。その距離約200km。ちなみにアメリカから福岡は約12000km。
・国際交流は…本当にあった!
さてそんなわけで福岡でいろいろと用事を終えてホテルへ向かった。
なおこの福岡バックパッカーズホステル、下調べはしていたものの、ほんと想像以上に博多駅から遠かった。所在地については同じく不安な人がいると思い別記事にしました。↓
[博多駅から遠いよ]福岡バックパッカーズホステルへの行き方[バスがおすすめ]
ホテルへ着くなり、ささっとチェックインの書類を書いて館内説明を受け(もちろん日本語でね)いよいよベッドルームへ。1階で靴を脱いでスリッパに履き替えます。
さてさてどんな異国の同居人が待ち受けているのか、はたまたそんな人は居ないのか……。ドキドキの瞬間だ。
ま、どーせ平日だから人おらんのでしょ?宿泊者が少なくて一人ぼっち部屋になるなんてのがオチなんじゃーないの?いやぁそれなら、かえって広い部屋を独り占めできてありがたいなぁなんて。
自分の部屋は2Fの208号室。一応軽くノックをしてからドアを開ける……ガチャ、ガン!ん?開かない。
「ぁ、スイマセン……」
若い女性の声。どうやら中の物にぶつかって開かないらしい。
すこしの間があってから、今度は中からドアが開いた。
どうやら女性はキャリーケースを広げていたようだ。すみませんと会釈をしつつ中へ入ると、おじさんが本を読んでいた。こんにちはと挨拶をするが、無視されたようだ。
この時点で3名の存在を視認。
ああ、ぼっちなんかじゃなった。しっかりドミトリーしてました。。。
でもあれなんだろう、同居人みんな日本人っぽい。(※後に違うと判明)
ある程度の安心感を覚えながら、2段ベッドの上段に荷物を置いて、ひと段落。天井に頭を打つほどせまい上段ベッドだが、布団も毛布もシーツもコンセントもある。なにも文句はない。
すこしすると女性はベッドルームを出ていった。
しばらくしてから、自分も行動を開始した。次は3F共有リビングへ。言っておくがベッドルームでの出会いなど序章に過ぎない。ここからがドミトリーの本番だったのだ……。リビングへ入る前から話し声がする。言語は英語。ゴクリ。意を決して入る。
見てみると、ダイニングテーブルで先ほどの同室女性と白人女性が親しげに会話をしていた。
そして、この時点でわかった。
→「あ、さっきの女の子、日本人じゃなかったわ」
自分は最大限フレンドリーな笑顔で、さもそうすることが当然なように女性の隣に腰掛け、二人の女性に向かって話しかけた。
ryo「ハロー」 アジア女性「ハロー。にほんじんですか?」 ryo「イエスイエス、あ……あなたはどこの国ですか?ウェアーユーフローム?」
おい自分。日本語で話しかけてくれてるのに、なぜ英語で返す!→細けえこたぁいいんだ。白人女性も内容聞きたいだろうし。
するとその子は、韓国から来たという。なるほど見分けがつかないわけだ。特にいまって日本では韓国風メイク流行ってるしなおさら。(ほんと見分けつかない)
もうひとりの白人女性は、ジャーマニーだという。
ジャーマニー……?ってなんだっけ???って顔をしてると、韓国の子は「ドイツだよ」と言う。
へぇ、ドイツ人のこと、ジャーマニーって言うのかー!無学すぎてゴメンなさい!!
※後で調べたらドイツという呼称のほうが後発みたい
その後「会話したい欲」が心の底からぐんぐんと湧いてきて、超・超・超カタコトの英語と身振りで会話をしようとがんばった。必死にがんばった。
例えばこんな感じ。
ryo「ドゥーユーノウ 味噌スープ?」 白人女性「アイドンノー ほにゃらら?(←どういう食べ物ですか?って聞いてるっぽい)」 ryo「(テーブルのヨーグルトを指差して)ディス ヨーグルトイズ ミルクベースフード!おけー?」 白人女性「オーケー」 ryo「味噌スープ イズ ライスベース フード!!(くるくるーってカップをかき混ぜてすする動作をする)」 白人女性「オーケーオーケー」
もうね、常時こんなレベルですよ。
中学英語すらできない人間が、日本食の魅力を伝えようとしたらこんな感じになるの。滑稽でしょ。相手も自分のために会話のレベル相当落としてくれてるし。
でも。でもね。
なんでだろう、これが国際交流っていうのかな……むっちゃくちゃ楽しいよこれ!
・英語勉強したくなるよコレは
上記のとおり英単語+ボディランゲージ+ときにGoogle翻訳に助けられながらの会話で、その後もやってきた韓国人集団やらドイツ人やらに囲まれながら、必死必死の英会話を楽しんでいた。
国際交流は……ほんとうにあったのだ!!感激。
そして伝えたいのに伝えられないこと、伝わらない話があると、ただただもどかしい。
こんな経験をしたら英会話の勉強したくなるよねぇ!?当然!
・持っててよかったFacebook
その後もリビングでは人が入れ替わり立ち替わりしていた。そこで出会った気さくなドイツ人男性は、神社仏閣めぐりをしている最中とのことだった。
男性は、ドイツのどこかにある古城にてボランティア説明係もしているらしい。※たしかそんな内容だった。ああ~ちゃんとメモっておけばよかった……
あっちの国へ来た折には案内してくれるみたいなことを話していた。
また韓国の女性も、地元へ来た際には案内してくれるとも。
こういうのは仮にお世辞だったとしても(そんなことないと思うが)本当に嬉しい。激やば嬉ぴよ。
そして、それを実現することだってあり得ない話ではなかった。
韓国人とはカカオトークでつながることができたし、ドイツ人やその他の人とはFacebookでつながることができた。うまいこと連絡を取り合えば、おたがい自国案内だってできる。もう友達なんだ!
ドミトリーのリビングで語らうという一期一会感を楽しむのもよいけど、いまの時代つながりを永続的なものにすることも簡単だ。これを活用しない手はない。
ああ、持っててよかったFacebookアカウント!!
・[重要]寝心地は……人それぞれ
さて深夜も1時だったか忘れたが、共有リビングは深夜で閉鎖となる。※PCルーム(和室)は24時間利用可能。
そこからみんなも解散ムードただよい、もぞもぞとベッドルームに戻りだす。もちろん自分もベッドルームに戻りスヤスヤと一日の疲れを取るに決まってるのだけどここで大きな問題が発生。
ベッド自体に不満はなにもない。だけど……
ンゴオオオオオオオオオッッッ
ゴオオオオオオオーーーーーッ
同室人のいびきがうるさすぎて一睡もできなかった。
人生で一番ひどいいびきを聞いた。
イッツグローバル。みんな豪快ないびきをかいてるね。「かえるの合唱」って単語が頭をよぎったよ。いびき選手権・個人の部では韓国人の女の子がダントツで優勝だったよハハハ。あー寝られねぇ。
結局その日意識が無くなったのは朝方6時くらいだったかな。無理無理無理ぜったい寝るのかたつむりでした。耳栓してもあれは難しい。
いやあ、同室人のめぐり合わせ次第とはいえ、これさえなければ完璧な旅路だった。どうにもならないことだけどね……(汗)
・おわりに
・こういう人には向いている
知らないひとと話すのが苦手じゃないひと。
外国語勉強したいひと。興味あるひと。
とにかく安く泊まりたいひと。
・こういう人には向いてない
同室人のいびきが我慢ならないひと。
「ひとってあったけぇ……」
そう思わせるホテルがここにはありました。
とりあえずこの記事を見てるあなたは、自分よりは英語できるはずなので(絶対できると思うよ、おれ中学英語の授業寝てたもん)ぜひ気軽に、ドミトリー宿泊に挑戦してみてください。
あ、自分ですか?
次回も機会があれば利用させていただきますよ。もちろん防音ヘッドセットを準備したうえでね。

わたなべりょうへい

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