「残業イヤ・休日出勤イヤ・目標管理ムリ」
そんな男が出した答えは「逃げること」でした。
はじめまして!
渡辺 亮平と申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
“逃げたら人生うまくいった系メディア”「ニゲドク」を運営してます。
「仕事ごときにあなたの人生を潰させるわけにはいかない」をモットーに執筆しておりますので、時間の限りお付き合いくださいね。
コンテンツ
私わたなべりょうへいの略歴と、根底にある「労働観」
はじめにわたしの簡単な経歴(職歴)と、これからお話しすることに関わる重要イベントを赤字で書きますと、こうなります。
大学卒業 ↓ 1社目:新卒で就職 技術職 ※早出強制① ↓ 1社目:営業職へ異動 ※サービス残業、早出強制② ↓ 1社目:コールセンターへ異動 ↓ 2社目:他社コールセンターへ転職 ※早出強制③ ↓ 退職(いまここ)
ひとの人生、それぞれ違うと思うけれど,大卒就職組としては割と一般的なモデルケースと言えるんじゃないかな?
そんな、ぱっと見では一般的な自分が、社会に対してどういう思いを抱いているのか、まったく一般的ではないと思われる労働観を吐き出します。
もっとも大事なことは「ワークライフバランス」でしょう?
──1社目:技術職に入社──
1社目は新卒入社ということもあって「要領よくこなす」なんて出来ませんでした。っていうか最後まで要領がよかったことなんて無かった。
それでも最低限の勤めは果たしていたように記憶しています。わたしなりに努力をしていました。
まあまあ、続きを聞いてください。ここで注意したいことは、わたしなりの努力であって会社の要望どおりの努力ではないということです。
・早出強制①
どういうことかと言うと、その会社は9:00が始業時間なのにも関わらず8:45から全社朝礼がありました。
全国に支店があった同社は、朝8:45にパソコンを立ち上げ、ウェブカメラを使って全国の支店で顔を合わせて朝礼をするのです。
「今日の意気込み、以前あったこんなエピソード」なんかを、毎日持ち回り当番制でスピーチします。そして最後に社長の感想やありがたいお言葉を聞くという時間です。あなたも経験ありますよね?
とうぜん8:45ピッタリなんかに出勤すると朝礼には間に合うはずがありません。9:00出勤のくせに遅くとも8:40には到着しなきゃいけない。9:00出勤など論外、遅刻も同然だということです。
これが許せない
わたしは遅刻こそしませんでしたが、8:45ギリギリになることがよくありました。3回に1回くらい。
それを見かねた上司から「キミさぁもっと早く来れないの?キミだけだよ?なぁオイ?」と凄まれることもたびたび。ほかの上司からの圧力も同様です。
そのたびに出勤時間はすこし早く(8:35くらい)なるのですが、数ヶ月もしないうちにまた8:45ギリギリに戻ります。朝がとても苦手なのです。
会社の要求 =8:45の15分前に来ること
ということになりますね。
日本企業の“始業前”信仰
あなたは「なに?それくらいのことかよ?」と思いますか?
わたしは疑問に思います。
「遅刻してもいないうちに叱られるってなんなの?」と。とても不思議でした。
実際に遅刻をしたら叱られるなら、理屈として通ります。ですが現実に起きていないことに対し叱られるというのは、まったくの意味不明だと思いませんか?
労働契約上の始業時間は9時からです。9時より以前は給料が出ていません。なのに、早出の朝礼に参加することは社会人として当然の勤めであるとみな口を揃えるのです。
なんだろうこの違和感
といってもペーペーだし、タフに生きてきたわけでもない。孤立無援。当時は「口ごたえする勇気」もありませんでした。ただただ早めに来なきゃいけないという焦燥感に駆られ、それでもギリギリ出社で叱られたり、呆れられたりしたのです。
3年後の2011年、わたしに異動命令が下りました。社内でいちばんキツいと名高い、マンション販売部への異動でした。
異動の話があがった際、それを了承するとともに、上司にこう言ったのを覚えています。
「わかりました。でも時間外労働はしません」
上司は呆れ返っていました。
現実は非情である。社畜極まれり。
──営業職──
サービス残業、早出強制②
この部署をひとことで言うなら残業地獄
「時間外労働はしません(キリッ)」なんて言ってられないほど厳しいところでした。
まず従来の8:45朝礼より早い、8:30営業朝礼なんてものがありました。
さらにその前に8:15モデルルームの清掃、さらにさらに8:00町内清掃。なんだそりゃ?
仕事におけるすべての準備は9:00始業前にぶち込まれていました。とうぜん時間外お給料なんて出るはずもなく。なんたる労働基準法違反っ・・・!
通るかっ・・・・・・!こんなもんっ・・!
まだまだ序の口。
営業顧問(クソジジイ)からは「新入りは7時に来い」と言われ、夜は19時くらいに業務を終えて帰ろうと顧問に挨拶すると「なに?帰れると思うとるんか?営業のひとつでも行ってこんかァ!」と怒鳴られ。とうぜん時間外お給料なんて出るはずもなく。
もしわたしが新卒配属でこの営業部になっていたならば、早々にノイローゼか鬱か、はたまたしっかり社畜洗脳完了していたことでしょう。
おなじ新卒同期で一発目から営業部配属になった女の子は、完全に洗脳されきってました。「9時の仕事開始に向けて準備をするのは当たり前」だそうです……ご愁傷様。
そんな過去最低(自分調べ)な人たちに囲まれた営業部配属。業務時間中は飛び込み営業している時間がいちばん楽しいと思える程度には上司からの圧力がすさまじかった。
そういえば、このときのお昼ご飯とか、なにを食べてたのかまったく思い出せない。記憶障害かな?
ここでわたしは
とマジもんの危機感を覚え、出退勤時間を日記にメモしておく事にしました。これが後に役立つわけですね~。
上司と衝突。いくら反抗心を隠しても出ちゃうよ
地獄の営業部に配属されてから半年間が過ぎたころ。
息も絶え絶えにかろうじて営業マンの体裁を保っていたのだけど、ついに上司との衝突は免れなくなってきました。これまでにもこまごまとした衝突はあったものの、今回は全員との衝突です。「新人(=いちばん最後に入社したヤツ)がいちばん早く来るのは当たり前」って考えてる人たちですよ。マトモな理論が通じるもんですか!
へ~「仕事辞めたら?」の言い方を替えたバリエーションってこんなにあるんだ~勉強になるな~。全員パワハラかよ。
ついには穏健派だった上司からも
「馬が合わんのなら辞めるしかないわな」
と諭され。
そして遅刻事件をさかいに、上司との衝突はピークを迎えます。
上司との話し合いには社長も交えることとなり、喧嘩別れのようなかたちで即日コールセンター部門へ異動となったのでした。
社長の言葉は「じゃ、今すぐ荷物をまとめて行ってください」
詳細はこちらの記事→[わたしはこれで左遷した]実録、遅刻事件[ブラック上司]
しあわせなコールセンターと、泥沼の残業代請求
──コールセンター──
流刑の地へ行くかのような気持ちで、荷物を両手いっぱいに持ってコールセンター部門のドアを肩で押し開けました。
しかしそこは、なんと言えばいいんだろう、天国でした。これからいっしょに働くことなる皆さんは、女神であり、天使だったんです。
そこには、技術職時代に報告連絡を行ったパートのおばちゃんたちが勢ぞろい!
「あのマンション販売のとこやもん、たいへんやったね」
「ほやほや、渡辺さんはあそこは合わんと思っとったよ」
「渡辺さん来てくれてうちら大助かりよー!」
感涙
温かい。なんて温かいんや。
営業職特有のギラギラした感じなんてかけらもなく、7,8人のおばさまと2,3人の男性社員の、のほほ~んとした空気が流れるアットホームな職場。コールセンター長もイケメン。
なに、このギャップ?
技術職をやっていたということもあり、コールセンターに入ってくる電話の内容はほとんど理解ができました。それどころか機械トラブル系は得意分野。
おまけに褒められて伸びる職場環境。抑圧されていた営業時代とは違って、本当に「日ごと」に成長が感じられました。
しあわせな半年間でした。ここでめきめきとコールセンターのスキルを身に着けながら、のちに転職することとなります。
だけど、転職の前にどうしても営業職のブラックな環境が許せませんでした。せめて支払われていない残業代くらいは取り返さなければ死んでも死にきれぬと思い、残業代請求に動きます。
詳細はこちら→[ごめん作成中]
一筋縄とはいきませんでしたが残業代の一部の支払いを受け、1社目とはここでお別れ。この経験で、自分の労働観の基盤となる目安が誕生しました。
これがわたしの労働観の根底にあるものです。
苦しいあなたへ手を伸ばさずにはいられない
過剰な労働や望まない労働、さらに理不尽に抑圧された環境。心と身体に良いはずがありません。いつ病んでもおかしくない。まして過労死(Karoshi)は世界に認知される程に有名な言葉となっています。
そして、わたしが経験したこと以上にサービス残業やサービス出勤を強いられ苦しんでいるひとは日本だけでも何十万人といらっしゃるのです。
あなたも苦しんでいるはずです。
「そんなあなたを救いたい」なんてことを言うつもりはありません。
だけど
「この時間が給料出てないのはおかしいよなあ」
「15分未満切り捨てっておかしくね?」
など首をかしげることがあれば、どうしてもそこに首を突っ込まずにはいられないんです。あなたに「戦う手段」か「逃げる手段」を伝えずにはいられないんです。
首を突っ込みたいだけ突っ込んで、それが結果としてあなたへの適切なワークライフバランスに繋がるならば、こんなしあわせはありません。余計なお世話、でしょうか?
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。
ここまで付き合ってくれたあなたはもう、わたしとお友達ですよね?あなたの現状を、どうかわたしにも教えてください。あなたと同じやるせない気持ち、憤怒の気持ちといっしょに、なにか手助けができるかもしれません。
※2社目への転職後にあった【早出強制③】については、次の記事で書いてます。

わたなべりょうへい

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